銀河鉄道999に出てくるメーテルのような
白いワンピースを着た金髪ロング女子と旅行に行こうとしている。
しかし、私は見た目は健康そのものかもしれないが、
鎖骨下心臓にほど近い中心静脈にカテーテルという忌々しい管をいれ、
そこから24時間365日薬を送り続けるフローラン治療中の身のうえ、どこへも行けない。
メーテルのような金髪白ワンピース女子に、
「私はこれがあるからあなたとはいけないと思う。」と私は言う。
金髪白ワンピース女子は悲しそうな目で私を見て、一人歩きだす。
そう。この忌々しい切っても切れない縁、というより本当の命綱という
このフローランがある限り、移植ができないかぎり自由になれない。
左胸に手を当て、防水フィルム上越し覆われたカテーテルの感触を確かめ、
一人歩き出している金髪白ワンピース女子の後ろ姿をただ見つめることしかできなかった。
という夢を見たのだよワトソンくん。
久々に筒井康隆先生のショートショート集を立ち読みして
描写で気持ち悪くなったので、文学チックに書いてみた。
しかも目が覚めるまでフローランの感覚がめっちゃリアルなのである。
フローラン治療とは。下記サイトのPGI2持続静注の装置をご覧ください。
フローランの刺入部へんになってないかなとか、
フローラン抜けかけてないかなとか(経験上あり得ない話なのだが)
思わず目が覚めて鎖骨下を触って確認してしまう。
しかも決まって左鎖骨下という(カテ入替え時は左右交互に入替えしていましたが、
どちらかというと、左側が多かった)
術後1年目くらいは結構頻繁に見ていたのですが、それはしょうがないとして
10年も経ってまだ術前の夢なんかみる?!
しかも1年に1回は絶対みてる気がする・・・。
ひょっとすると、コロナのせいで、
どこにも行けないやりきれない気持ちの表れなのかもしれません。